後転ができない中学生へ!首が痛くないコツと体育の成績アップ術
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こんにちは!「スルースのVictory Academy」のスルースです!
小学生の頃はクルクルと軽快に回れていたはずなのに、中学生になった途端、なぜか後転ができなくなってしまった……そんな悩みを抱えていませんか?
実は、それはあなただけではありません。
「体が重くなった気がする」「回ろうとすると首が詰まって痛い」と感じる中学生も少なくありません。
これは単に運動不足になったからというわけではなく、成長期特有の身体バランスの変化や、勉強やスマホによる姿勢の変化など、いくつかの要因が重なって起きることがあります。
体育の授業でみんなの前で失敗するのが恥ずかしい、テストで低い点数を取ったらどうしよう、という不安な気持ち、痛いほどよくわかります。
でも、安心してください。後転は「気合」や「根性」で回るものではなく、物理的な法則に基づいた技術です。
正しい理屈と、痛くない安全な練習法を知れば、恐怖心を克服する糸口が見つかることは十分にあります。
今回は、家でこっそりできる練習法や、学校の先生がこっそり見ている評価されやすいポイントまで、徹底的に解説します。
この記事を読み終わる頃には、「次は回れるかも!」という自信につながるはずです!
中学生で後転ができない原因と体の変化

まずは、なぜ今まで当たり前にできていた動きが、急に難しくなってしまったのか、その理由を深く掘り下げてみましょう。
「自分は運動神経が悪いんだ」と落ち込む必要はありません。
多くの場合、それはあなたの能力の問題ではなく、体が「大人へと変化する過程」で起きる一時的な不具合のようなものだからです!
体が硬いのが原因?柔軟性と回転の関係

「後転ができないのは、私の体が硬いからだ」……そう思い込んで、諦めてしまっていませんか?
確かに、柔軟性は体操競技において大切な要素です。
しかし、ここで皆さんに強くお伝えしたいのは、「立位体前屈で手が床につくかどうか」と「後転ができるかどうか」は、必ずしもイコールではないという事実です。
実は、体の柔らかさには種類があります。
多くの人が気にするのは、太ももの裏(ハムストリングス)が伸びるかどうかという「静的な柔軟性」です。
しかし、後転において本当に必要とされるのは、そこではありません。
回転運動を成功させるための最大のカギ、それは「脊柱(背骨)を自在に丸める能力」にあるのです。
中学生特有の「一時的な硬さ」の正体
なぜ小学生の頃はあんなに柔らかかった体が、中学生になると急に思うように動かなくなるのでしょうか。
これには、成長期特有の理由が考えられます。
中学生という時期は、第二次性徴に伴う「発育急進期」の真っ只中です。
この時期、身長が急激に伸びる一方で、スポーツ指導の現場や研究では、骨の成長スピードに対して筋肉や腱の伸び・適応が追いつかず、動かしにくさや“硬さ”を感じやすくなることがあるとされています(※感じ方には個人差があります)。
骨が先に伸びることで、筋肉が常に引っ張られたような状態になり、これが一時的な体の硬さにつながることがあるのです。
これは成長の証であり、決してあなたの努力不足ではありません。
重心の変化と「四角い箱」のリスク
さらに、身長が伸びることで「重心の位置」も小学生の頃よりグッと高くなります。
物理的に考えると、重心が高くなればなるほどバランスを取るのは難しくなり、回転を安定させるためにはより大きな力が必要になります。
ここで問題になるのが、「背中の形状」です。
普段「姿勢が良いね」と褒められる人ほど、背筋がピンと伸びている傾向があります。
しかし、後転の動作においては、この「良い姿勢」が逆に仇となることがあります。
背中が真っ直ぐなまま後ろに倒れると、背中全体が同時にマットに「バタン!」と衝突してしまいます。
ここでは便宜上、背中が平らなまま倒れる状態をフラットバックと呼びます。
タイヤと四角い箱を想像してみてください。丸いタイヤは坂道をスムーズに転がりますが、四角いダンボール箱は転がりませんよね?
背中が平らな状態というのは、まさにこの「四角い箱」です。
勢いよく後ろに倒れても、平らな背中がマットに当たった瞬間に強力なブレーキがかかり、その衝撃で回転エネルギーが大幅に失われてしまうのです。
この時の「ドスン!」という衝撃が恐怖心を植え付ける原因にもなってしまいます。
目指すべきは「ダンゴムシ」のような丸さ
後転を攻略するために必要な柔軟性トレーニングは、単にアキレス腱や太ももを伸ばすことだけではありません。
「背骨の一つひとつを、シールを剥がすように順番にマットにつけていくコントロール能力」を養うことこそが、とても重要なのです。
首の付け根から腰までを、一つの大きなカーブとして捉え、極限まで小さく丸まること。
物理学では、回転の中心に質量が集まるほど回転しやすくなる(慣性モーメントが小さくなる)という法則があります。
つまり、体を小さく畳めば畳むほど、少ない力でクルッと回れるようになるのです。
どうしても背中が板のように真っ直ぐになってしまう……という人は、勉強やスマホの合間にバランスボールにもたれかかるのがおすすめです。
無理にストレッチをしなくても、ボールのカーブに合わせてダラ〜ッと力を抜くだけで、後転に必要な「背中の丸み」が勝手に作れます。
必要なのは「前屈の柔らかさ」よりも、背骨全体を使ってダンゴムシのように小さく丸まる能力です。
身長が伸びて重心が高くなった今だからこそ、意識的に「体を小さく畳む技術」が必要になります!
怖いと感じる心理と恐怖心の克服法
後転が苦手な中学生の多くが、技術的なことよりも先に口にする言葉。
それが「怖い」という一言です。
実は、この恐怖心こそが、後転を成功させるための大きな『見えない敵』になりやすいです。
人間は本能的に、自分の目で見えない方向へ進むことに対して強い警戒心を抱きます。
前転なら行き先が見えていますが、後転は完全に「未知の領域」へ、しかも自分の頭から突っ込んでいく動きです。
この恐怖心は、自分の身を守ろうとする正常な反応なので、恥じる必要は全くありません。
恐怖が引き起こす「負のスパイラル」の正体
しかし、後転の練習において、この恐怖心は非常に厄介な邪魔者になります。
なぜなら、人間は「怖い!」と感じた瞬間、無意識に体がこわばってしまう(防御反応)からです。
具体的には、体がギュッと強張り、首をすくめたり、顔を背けたり、あるいは手で何かを掴もうとしてパッと開いてしまったりします。
ここで思い出してください。
後転を成功させるために必要なのは「体を小さく丸めること」と「手でマットを強く押すこと」でしたよね?
ところが、恐怖による体の硬直は、これらと真逆の動きを引き起こすことがあります。
- 体を丸めたいのに、怖くてのけぞってしまう(体が伸びる)。
- 手で押したいのに、怖くて手が縮こまる(手が出ない)。
- 真っ直ぐ回りたいのに、怖くて顔を背ける(首が曲がる)。
つまり、「怖いから体が動かない」のではなく、「怖がることによって、物理的に回れない姿勢を自ら作ってしまっている」可能性があるのです。
その結果、当然のように失敗し、首や頭に負担がかかってしまう。そして、その痛みが「やっぱり後転は痛いんだ、怖いんだ」という記憶を強化し、余計に体がすくむようになる……。
これこそが、多くの人が陥っている負のスパイラルにつながる一因になりやすいです。
中学生特有の「自意識」という壁
さらに、中学生にはもう一つ、大きな心理的な壁があります。
それは「恥ずかしさ」という自意識です。
「みんなに見られている」「失敗して変な格好になったらどうしよう」「できないのはカッコ悪い」……こうした羞恥心が、体からリラックスを奪い、余計な力み(ガチガチの筋肉)を生んでしまいます。
特に、過去に失敗して痛い思いをした経験がある人は、「またあの痛みが来るかもしれない」という不安も重なり、心身ともにカチコチに凍りついてしまうのです。
脳を騙して恐怖を消す「スモールステップ法」
では、どうすればこの頑丈な心の壁を壊すことができるのでしょうか?
精神論で「気合だ!」と叫んでも、本能的な恐怖は消えません。
鉄則は、「いきなり回ろうとしないこと」です。
心理的・教育的なアプローチとして、「スモールステップ」という考え方があります。
これは、不安や恐怖を感じる対象に対して、非常に簡単なレベルから少しずつ段階的に慣らしていくことで、無理なく克服していく方法です。
後転の場合、まずは「回る」ことを忘れましょう。
マットの上でただ寝転がる、後ろにゴロンと転がってすぐに戻る、といった「絶対に失敗しない、安全な動き」から始めます。
「後ろに倒れても痛くない」「頭が逆さまになっても大丈夫だ」という小さな安心感を脳に積み重ねていくのです。
技術練習の前に、まずは「心のブレーキ」を外すメンテナンスが必要です。
遠回りに見えるかもしれませんが、恐怖心がなくなれば体の力が抜け、驚くほどスムーズに体が動くようになりますよ!
首が痛いときは要注意!無理をしない対策

練習中に首が「ミシミシ」と鳴ったり、練習が終わった後もズキズキとした痛みが残ったりしていませんか?
もし心当たりがあるなら、それは体が発している「非常停止ボタン」のサインです。
無理を続けず、一度止まって確認しましょう。
脅すわけではありませんが、マット運動における首の怪我は、時として重大な事故につながる可能性があります。
ここでは、なぜ現代の中学生にとって後転がリスクになり得るのか、そして痛みを回避するためにどうすればよいのかを、身体の構造的な視点も交えて真剣にお伝えします。
姿勢の変化がリスクを倍増させる
私たち現代人は、勉強での長時間のデスクワークや、スマートフォンの使用により、知らず知らずのうちに「頭が前に出た姿勢」や「首周りがこわばった状態」になっていることがあります。
特に中学生は、タブレット学習やSNSなどで画面を見る時間が増えやすいため、こうした傾向が出る人もいます。
本来、首の骨(頚椎)はゆるやかなカーブを持ち、衝撃をやわらげる働きがありますが、姿勢の崩れや筋肉のこわばりが強いと、その働きが十分に発揮されにくい場合があります。
その状態で後転を行い、首を深く曲げたまま体重が乗ると、首や頭部に強い負担が集中する可能性があります。
だからこそ、痛みや違和感があるときは「頑張る」より先に、やり方と環境を見直すことが大切です。
「勇気ある撤退」も立派な技術
実際に、日本スポーツ振興センター(JSC)などが公表している学校管理下の事故・けがの情報には、体育活動(器械運動を含む)での首まわりのけがの事例も報告されています。「自分だけは大丈夫」と決めつけず、安全を最優先に考えてください。
(出典:日本スポーツ振興センター『学校の管理下における体育活動中の事故防止について』)
もし練習中に違和感を感じたら、即座に中断してください。
それは「逃げ」ではなく、自分の体を守るための「勇気ある撤退」です。
「痛いけど、みんなやってるから」と我慢して続けることは、勇気ではなく無謀です。
痛みを回避するための具体的アクション
では、首を守りながら後転を習得するにはどうすればよいのでしょうか。
痛みがある場合や、不安な場合の対策を紹介します。
- 日頃のケア: 勉強やスマホの合間に、天井を見上げて首の前側を伸ばすストレッチをこまめに行い、首周りの動かしやすさを保ちましょう(※痛みが出ない範囲で。痛みが増す場合は中止してください)。
- 技の変更を相談する:どうしても首が不安・痛い場合は、先生に相談して、指導のもと安全が確認できる範囲で「開脚後転」や、首を横に逃がして肩で回る「側転気味の後転(肩抜き後転)」など、首への負担を減らしやすい方法に変更できないか聞いてみましょう。
- 補助をお願いする:補助はやり方次第で安全性が大きく変わります。
必ず先生の指示(または先生が認めた方法)のもとで腰を支えてもらい、首にかかる負担を分散させましょう。
最重要事項:危険なサインを見逃さないで
首の痛みに加えて、「手にしびれを感じる」「電気が走るような感覚がある」「力が入りにくい」といった症状がある場合は、無理を続けることで状態が悪化するおそれがあります。絶対に「気合」で続けず、直ちに運動を中止し、整形外科などの専門家に相談してください。
頭が痛い原因は手のつき方とタイミング
「回転の途中で頭がマットにメリメリと押し付けられて痛い」
「頭がつっかえて、そこから動けなくなる」……
これは中学生の後転でよくある失敗パターンの一つであり、同時に最も痛みを伴う悩みです。
結論から言います。
頭が痛くなるのは、あなたの頭が弱いからではありません。
「腕の支持力(プッシュ)」が十分に機能しておらず、頭がマットに衝突する際の「ショックアブソーバー(衝撃吸収)」の役割を果たせていないことが多いことが主な原因です。
中学生の「体重増加」に「腕力」が追いついていない
小学生の頃は、勢いよく回れば、腕の力が弱くても体重が軽かったため、遠心力だけでクルッと回ることができました。
しかし、中学生になると体つきが変わり、体重は数キロ〜十数キロ増加します。
これは成長として素晴らしいことですが、マット運動においては「腕で支えなければならない重量が増えた」ことを意味します。
特に、体を押し上げる「上腕三頭筋(二の腕の裏側)」の筋力が、体の変化に対して追いつきにくく、腕で支える感覚がつかみにくいこともあります。
その結果、腕で支えきれなかった分の衝撃が頭や首に集まりやすくなるため、まずは「早めに手をつく」「脇を締めて押す」を安全に練習していきましょう。
技術的な要因による頭の痛みは、腕で支えきれなかった衝撃を頭で受け止めてしまっているケースが多いのです。
「0.5秒の遅れ」が命取りになる
筋力不足以上に深刻なのが、「手をつくタイミングの遅れ」です。
多くの失敗例を見ていると、背中がマットについた瞬間、手はまだ胸の前で迷子になっていたり、空中をさまよっていたりします。
後転は一瞬の出来事です。
背中がマットについた時には、すでに手は耳の横にセットされ、いつでも地面を押せる「発射準備完了」の状態になっていなければなりません。
手の準備が遅れるほど、頭頂部に体重が乗りやすくなり、痛みや恐怖につながりやすいので、「回ってから手をつく」のではなく、「手をついて待ち構えているところに、体が回ってくる」感覚に変えていきましょう。
「脇が開く」と力は逃げる
最後に、手のつき方のフォームについてです。いくら早く手をついても、「脇がガバッと開いている」状態では、マットを強く押すことはできません。
試しに、脇を開いた状態で壁を押してみてください。力が入りにくいはずです。
逆に、脇を締めて押すと、力が真っ直ぐ伝わりますよね?
マット運動も同じです。肘が外を向いていると、せっかくの腕力が外側に逃げてしまい、体を持ち上げることができません。
- 手のひら全体で押す: 指先だけで支えようとせず、手のひらの付け根(手根部)でマットを捉えます。
- 肘は天井に向ける: 脇を締め、肘が外ではなく「天井(進行方向)」を向くようにセットします。
- 耳の横ギリギリにつく: 手と耳の距離が遠いと、力が伝わりません。
頭を守る大切な役割をするのが、自分の腕の押しです。「頭がつっかえる」と感じたら、もっと早く、もっと強く、脇を締めてマットを押してみてください。
それだけで、頭や首への負担を減らしやすくなります。
布団やベッドの上で、仰向けのまま「耳の横に手をついて、腕の力だけでブリッジをして頭を浮かせる練習」をしてみましょう!
これができれば、後転で頭を守る準備はバッチリです!
テストで困らないための評価ポイント

体育の実技テストが近づくと、「回れないから内申点が下がる、どうしよう」「このままだと高校入試に響くかも……」と、夜も眠れないほど憂鬱になる人もいるでしょう。
その気持ち、痛いほどよくわかります。
実技教科の成績は、努力がすぐに結果に結びつかないことも多いため、切実な問題ですよね。
しかし、ここであなたに朗報があります。実は、学校の先生たちは、決して「オリンピック選手のように綺麗に回れるか」だけを評価基準にしているわけではないのです。
「回れた=5」「回れない=1」という単純な世界ではありません。
現在の学習指導要領では、体育の評価は主に以下の「3つの観点」から総合的に判断されます。
ここを理解していれば、たとえ実技が完璧でなくても、成績をカバーすることは十分に可能です。
| 評価の観点 | 先生が見ているポイント | 今日からできる!成績アップの裏技 |
|---|---|---|
| ① 知識・技能 |
技の仕組みを理解しているか。 合理的な体の動かし方ができているか。 |
「形」だけでも寄せる! 回転できなくても、「スタートの構え」や「着手の耳の横セット」など、部分的なフォームが正しければ加点されます。「やろうとしている動きは合っている」と思わせることが重要です。 |
| ② 思考・判断・表現 |
自分の課題(なぜできないか)を分析できているか。 改善策を考え、友人に伝えられるか。 |
「振り返りシート」が勝負! ただ「頑張った」と書くのはNG。「腕の押しが遅かったから首が潰れた。次は早めに手をつく」と、失敗の原因と対策を具体的に書けば、満点に近い評価が得られます。 |
| ③ 主体的に学習に取り組む態度 |
諦めずに練習しているか。 安全管理や準備・片付け、補助に協力的か。 |
「名サポーター」になる! 自分の番が終わっても休まず、友人の腰を支える補助を積極的に行ったり、マットのズレを直したりしましょう。この「献身的な姿勢」は、先生の印象に強く残ります。 |
「思考・判断・表現」こそが逆転のカギ
特に注目してほしいのが、2つ目の「思考・判断・表現」です。
実は、実技が苦手な人ほど、ここで点数を稼ぐチャンスがあります。
先生は「できないこと」自体をマイナスするよりも、「できない原因を放置していること」をマイナス評価します。
なので、もしテストで失敗してしまったとしても、その後の授業プリントや振り返りカードで、次のような「分析」を披露してください。
- 「今回は回転の途中で膝が開いてしまい、勢いが止まってしまった。」
- 「恐怖心から目をつぶってしまったので、次は絶対におへそを見続けることを目標にする。」
- 「◯◯さんの手のつき方が上手だったので、自分も参考にしたい。」
このように、「自分の課題を客観的に理解し、次はどうすれば良いか分かっている」ということをアピールできれば、実技のマイナス分を補って余りある評価を得ることができます。
これは「運動能力」ではなく「知性」の勝負です。
「できない」は「伸びしろ」である
また、「主体的に取り組む態度」において重要なのは、結果ではなくプロセスです。
「どうせ無理だ」とふてくされて見学したり、適当に流したりするのが一番の減点対象です。
たとえ回れなくても、今回紹介した「壁キック」や「ゆりかご」など、自分にできるレベルの練習(スモールステップ)を黙々と続ける姿を見せてください。
「先生、怖いのでスロープを使ってもいいですか?」と自ら申し出て練習するのも、立派な主体的態度です。
「実技ができない=成績1」ではありません。
自分の体の特徴を理解し、課題に向き合うプロセスそのものが学習なのです。
技術的な成功だけでなく、そうした「分析力」や「取り組む姿勢」を猛アピールすることで、評価の上振れにつながることがあります。(※評価基準は学校・先生によります)
後転ができない中学生向けの実践的練習法

理屈がわかったところで、いよいよ実践編です!
「できない」を「できる」に変えるための具体的な練習メニューを紹介します。
いきなりマットの上で勝負するのではなく、家でできる地味なトレーニングこそが、実は一番の近道だったりしますよ!
成功するためのコツとおへそを見る重要性
後転を成功させるための最大のコツは、テクニックや筋力以前に、ある一点に視線を固定し続けることです。
ズバリ、「回転が終わるまで、意地でもおへそを見続けること」。
これこそが、後転の成否を分ける究極の奥義です。
「そんな簡単なこと?」と拍子抜けしたかもしれません。しかし、多くの人が失敗する原因のほとんどは、この「おへそを見る」という基本動作が、回転の途中で崩れてしまうことにあるのです。
なぜ「よそ見」をすると失敗するのか?
回転の途中で「怖い」と感じたり、「いまどの辺まで回ったかな?」と気になったりして、ふと視線を天井や膝の方に向けてしまうことはありませんか?
多くの人が失敗する原因のかなりの部分は、この「おへそを見る」という基本動作が、回転の途中で崩れてしまうことにあります。
人間の体には、頭の向きと体の動きが連動する仕組みが備わっています。
- 顎を引いて下を向く: 背中が丸まりやすくなる。
- 顎を上げて上を向く: 背中の筋肉が緊張し、反りやすくなる。
つまり、回転中に視線を天井に向けて顎が上がった瞬間、あなたの背中は構造上「ググッ」と反りやすくなってしまいます。
後転は体をボールのように丸くして転がる技ですので、背中が反って真っ直ぐになってしまえば、当然そこで回転はストップします。
これが、多くの人が陥る「途中で止まって、カメがひっくり返ったようになる状態」の原因です。
「ベルトのバックル」をロックオンせよ
逆に言えば、顎を喉仏にくっつけるつもりで強く引き、視線をおへそ(もっと具体的に言えば、ベルトのバックルやズボンのゴムあたり)に固定し続ければ、背骨は丸まった状態を維持しやすくなります。
どれだけ回転スピードが上がっても、どれだけ景色がぐるぐる回っても、視線だけは絶対におへそから外さない。
これができれば、体は自然ときれいな「ボール」の形になり、物理法則に従ってクルンと回ってくれます。
効果大!「おへそシール」練習法
頭では分かっていても、どうしても目が泳いでしまう……という人には、視線を物理的に誘導する裏技がおすすめです。
やり方
- おへそのあたりの服に、目立つ色のビニールテープやシールを貼ります(赤や黄色がおすすめ)。
- 「よーい、ドン」でしゃがんだ瞬間から、そのシールを凝視します。
- 後ろに転がり、天井が逆さまに見え、手をついて着地し、立ち上がるその瞬間まで、シールを睨みつけ続けてください。
嘘のような話ですが、これだけで今まで回れなかった人が、急にクルッと回れるようになるケースは少なくありません。
それくらい、視線(おへそを見続けること)は後転の成功に大きく関わります。
ぜひ、騙されたと思って試してみてください。
「おへそを見る」意識が強すぎて、目をギュッとつぶってしまうのはNGです。
目を閉じると、回転中の向きやタイミングがつかみにくくなり、まっすぐ回りにくくなることがあります。
目を開けたまま、おへそをしっかり見るのが正解ですよ!
後転のもっと詳しいコツについて知りたい方は『後転のコツとは?できない原因と子供・大人別の練習法を徹底解説』の記事をご覧ください!
痛くないやり方と段階的ステップ

「早く回れるようになりたい!」と焦る気持ちはわかりますが、いきなり完成形(回転)に挑むのは、水泳初心者がいきなり深いプールに飛び込むようなものです。
恐怖心が勝ってしまい、変な力みが入って怪我をするリスクがあります。
痛くない後転をマスターするための近道は、動きをバラバラに分解して練習する「スモールステップ法」です。
階段を一段ずつ登るように、一つひとつの動きを体に覚え込ませていきましょう。
これなら怖くないですし、何より安全です。
ステップ1:ゆりかご運動(背中のタイヤ化計画)
まずは、背中をマットの硬さに慣らし、「丸まる感覚」を養うトレーニングです。
体操用語で「ゆりかご」や「ロッキング」と呼ばれます。
- 体育座りの姿勢になり、両手で膝を抱えます(または膝の裏を持ちます)。
- 顎を引いておへそを見続け、背中を亀の甲羅のように丸めます。
- そのまま後ろにゴロンと転がり、反動を使って元の体育座りに戻ります。
合格の基準
転がる時に「ドスン!」「バタン!」という音がしたらやり直しです。それは背中が平らになっている証拠(四角いタイヤ状態)です。
音を立てずに、タイヤが転がるようにスムーズに動けるようになるまで繰り返してください。
起き上がった時に足をつかず、お尻だけでバランスを取れたら完璧です!
ステップ2:エビのポーズ(逆さ感覚の入力)
次は、回転の「後半部分」だけを切り取った練習です。
足が頭を越える感覚と、首の柔軟性をチェックします。
- マットの上で仰向けになります。
- 両足を揃えて天井に上げ、お尻が少し浮くところまで足を頭の方向へ倒します(※首に体重を乗せない。支えるのは肩〜背中)。
- その姿勢で数秒間、呼吸が止まらない範囲でキープします。
後転は首を守る「手の押し」と「丸まり」が大前提なので、まずは別の安全なステップ(ゆりかご・手のセット)を優先し、必要なら先生や専門家に相談しましょう。
ステップ3:「ピザの手」を作る
最後は、頭を守るための命綱である「手のつき方」の特訓です。これができないと首への負担が増します。
- 仰向けに寝て、天井に向かって「前ならえ」をします。
- 手のひらを天井に向けます。まるで、熱々のピザやお盆をウェイターのように持っているイメージです。
- その手のひらの向きを保ったまま、肘を曲げて耳の横に手をセットします。
僕はこれを「ピザの手」と呼んでいます。
ポイントは、ピザ(手のひら)を落とさないようにすることです。

「ピザの手」を作る時、脇がガバッと開いていませんか?
脇が開くと、せっかくのピザ(力)が床にこぼれてしまいます。
「脇を締めて、肘を天井に向ける」のがコツです。
この形なら、腕の力が逃げずにマットへ伝わり、自分の体を効果的に持ち上げることができますよ!
具体的な練習方法とスロープの活用
もし、学校の体育館や部活動でマットや跳び箱の踏切板(ロイター板)が自由に使える環境にあるなら、迷わず「坂道(スロープ)」を活用してください。
これは、後転ができない中学生にとって、とても有用なアイテムとなります。
「道具に頼るのはズルいんじゃないか?」
「実力で回らないと意味がない」
なんて真面目なことを考える必要は一切ありません。
体操のプロ選手であっても、新しい技を覚える時は必ず補助具やピット(スポンジプール)を使います。
自分の体を守りながら、最短距離で感覚を掴むための、非常に賢い練習法なのです。
なぜ「坂道」だと簡単に回れるのか?
平らなマットでの後転は、自分の筋力と反動だけで、体重を持ち上げて回転させる必要があります。
これは物理的に大きなエネルギーを必要とします。
しかし、坂道を使うことで、強力な味方である重力を推進力に変えることができます。
坂道後転には、以下の3つの大きなメリットがあります。
3つの大きなメリット
- 回転スピードが上がりやすい:下り坂を転がるボールのように、自然と加速がつきやすくなります。
これにより、「途中で勢いが止まってしまう」状態を減らしやすくなります。 - 腕と首への負担を減らしやすい:傾斜の助けで腰が浮きやすくなり、結果として首に体重が乗りにくくなることがあります。
ただし、角度ややり方次第で危険にもなるので、必ず先生の指導のもとで行ってください。 - 脳のブロックを解除しやすい:安全な補助のもとで成功体験を積むと、「後転=怖い」という苦手意識を上書きしやすくなります。
スロープの作り方と段階的チャレンジ
では、具体的にどのように練習を進めればよいのでしょうか。先生に許可をもらって、次のようなセッティングを試してみてください。
| レベル | 練習のやり方とポイント |
|---|---|
| 【レベル1】 急な坂道 |
先生が安全と判断した角度から始めます。補助をつけてもらいながら、まずは後ろに転がって「回る感覚」を楽しむフェーズです。驚くほど簡単にクルッと回れる感覚を脳にインプットしましょう。 |
| 【レベル2】 緩やかな坂道 |
慣れてきたら傾斜を低くし、重力のアシストを減らします。その分、自分の「腕で押す力」や「おへそを見る力」を使って回る割合を増やしていく調整段階です。 |
| 【レベル3】 平地(ゴール) |
踏切板を外した平らなマットで挑戦します。坂道練習で「腰が浮くタイミング」や「手をつくタイミング」が体に染み付いているため、以前よりも遥かに楽に回れるようになっています。 |
坂道を使う時は、必ず先生の許可と安全確認のもとで行い、勢い任せにせず、止まらずに回りきれる範囲でコントロールして練習しましょう。
重力のパワーを最大限に利用して、ジェットコースターのように一気に回りきりましょう!
家で一人練習できる壁を使ったドリル
「学校の授業だけでは練習時間が足りない」「家でこっそり練習して、みんなを驚かせたい」……
そんな熱い向上心を持っている方向けに家でも形づくり中心なら取り入れやすい練習があります。(※安全確保が前提です)
この練習法は、動きを小さく分解して行うことで、後転に必要な感覚を養いやすくなります。
ただし、家庭での練習でも転倒や衝突のリスクはゼロではありません。
可能なら保護者に声をかけ、無理のない範囲で行いましょう。
布団やベッドの上ではなく、滑らないマット(ヨガマット等)を敷いた安定した床で行うのがミソです。
【重要】安全確保のための準備
このドリルは体が床を滑る勢いを利用します。以下の条件を必ず守ってください。(※可能なら保護者に一声かけてから行いましょう)- 床の材質:滑りやすい床で勢いをつける練習は危険です。 滑らないマット(ヨガマット等)を敷いた場所で行いましょう。
- 服装:靴下は滑って転びやすいので、基本は裸足(または滑り止め付き)で、動きやすい服装で行ってください。
- スペース:周囲の家具や壁との距離を十分に取り、頭の方向に障害物がないことを必ず確認しましょう。
秘密の特訓:「壁キック・スライディング」
このドリルの目的は、後転で重要な「手を耳の横に素早くセットする感覚」と、頭を守るための「腕で押す感覚」を、落ち着いて体に覚え込ませることです。
やり方と手順
- セットアップ:壁に足を向け、仰向けになります。膝を90度に曲げ、足の裏全体が壁につく位置を探します。
- 「ピザの手」を準備:手は耳の横にセットし、手のひらを床(マット)にベタッとつけます。脇を軽く締め、肘は天井を向ける意識です。
- 顎を引く:視線はおへそ(ベルトのあたり)へ。頭を少しだけ浮かせ、首に体重を乗せない形を作ります。
- 小さく押す練習:壁を「強く蹴る」のではなく、軽く押して体幹を固める→同時に手で床を押して、頭と肩まわりがつぶれない感覚を確認します。
- 反復:この「手のセット→顎引き→脇締め→押す」を、ゆっくり丁寧に繰り返します(※痛みが出たら中止)。
綿のスウェットやパジャマだと摩擦で止まってしまいます。
「アディダス」や「プーマ」などのツルツルしたジャージ(ポリエステル素材)が一番滑りやすく、練習効果が高いですよ!
なぜこの練習が効くのか?
「ただ滑ってるだけじゃないか」と思うかもしれませんが、実はこれ、後転のメカニズムをシミュレーションしているのです。
多くの人が失敗するのは、回転の後半でスピードが落ちてしまうからです。
壁を蹴って「ヒュン!」と後ろに下がるスピード感は、後転でマットに背中がついた瞬間のスピードと似ています。
この「後ろに高速で移動する感覚」に目と脳を慣らしておくだけで、本番での恐怖心が薄れることが期待できます。
さらに重要なのが、腕の使い方です。
滑りながら手で床を押すことで、「体が後ろに動いている最中に、タイミングよく腕を伸ばす」という、後転で最も難しいコンビネーションを安全に習得できます。
「ここで押せば、体が軽く感じるんだ!」という感覚が掴めれば、もうこっちのものです。
もし滑りが悪い場合は、背中の下にタオルやクリアファイルを敷いてみてください。
アイススケートのように「スーッ」と滑れるようになると、腕で押すタイミングが面白いように分かるようになりますよ!
よくある質問(FAQ)
ただ、体格によって「勢いの出方」や「腕で支える負担」の感じ方が変わることはあります。
坂道(先生の指導・補助つき)を使ったり、小さく丸まる技術と手の押しを整えたりすれば、体格に関係なく上達は十分に狙えます。
無理のない安全な方法で進めていきましょう。
柔らかすぎるベッドは手首を痛める原因になりますし、逆にせんべい布団のような硬すぎる場所は首や頭を痛めるリスクがあります。
また、勢い余ってベッドから転落する危険性もあります。
回転の練習は、学校の体育館など、適切なマットがある広い場所で行いましょう。
もし自宅で安全に練習するなら、学校のマットに近い「厚さ5cm以上」のスポーツマットを使うのが一番の近道です。
無理に続けると転倒の危険があるため、すぐに休憩してください。
視線を一点(おへそ)に集中させることで楽になる場合もありますが、症状が強い場合は先生に伝えて見学するか、別の練習に切り替えてもらいましょう。
体調が続く場合は医療機関に相談してください。
まとめ|後転ができない中学生への助言
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます!
後転ができないという悩みに対して、少しは「解決できそうかも?」という希望を持ってもらえたなら嬉しいです。
最後に改めて伝えたいのは、中学生になって後転ができなくなるのは、あなたの努力不足ではなく、体の成長という素晴らしい変化に伴う一時的な現象かもしれないということです。
焦る必要も、恥じる必要もありません。
プロのスポーツ選手だって、怪我やコンディション不良で調整が必要な時期があります。
あなたはいま、まさにその「調整期間」にいるだけなのです。
首が痛いときは勇気を持って休みましょう。
怖いときはスロープや補助を頼りましょう。
そして、家でこっそり「壁キック」や「おへそを見る練習」を続けてみてください。
体育の授業では、できない自分を責めるのではなく、「どうやったら上手くいくか」を研究する科学者のような視点で取り組んでみてください。
その姿勢は、きっと先生にも伝わりますし、何よりあなた自身の成長につながるはずです。
あなたが恐怖心を乗り越え、クルッと回れた時の景色の爽快感を味わえることを、心から応援しています!
無理せず、自分のペースで頑張ってくださいね!
本記事で紹介している内容は、一般的なスポーツ指導の理論や経験に基づいたアドバイスであり、医学的な診断や治療を目的としたものではありません。
練習を行う際は、必ずご自身の体調や身体の柔軟性、周囲の環境の安全を確認した上で行ってください。
特に、首や背中に既往症がある方、練習中に痛みやしびれ、強い違和感を感じた方は、直ちに運動を中止し、医師や専門家の診断を受けてください。
本記事の情報を実践したことによる怪我や事故について、当サイトおよび著者は一切の責任を負いかねます。
安全第一で、無理のない範囲で練習に取り組んでください。
また、紹介している商品(マット・ジャージ等)の最新情報や在庫状況については、リンク先の公式サイトにてご確認ください。
