ロンダートのコツ|足の振り上げ・両足揃え・着地ジャンプを成功させる練習法
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こんにちは!「スルースのVictory Academy」のスルースです!
「うちの子、ロンダットの足がうまく振り上がらなくて…」
「空中で両足が揃わない」
「着地のあとにジャンプにつなげられない」
そんなご相談を、体操教室の現場でもよくいただきます。
ロンダートは体操教室のカリキュラムにも組み込まれている基本の技ですが、見た目以上に身体操作が複雑で、つまずきポイントが多い種目でもあります。
結論からお伝えすると、ロンダートは「足の振り上げ・両足揃え・着地のジャンプ」の3つを順番に整えていくことで、上達できる技です。
一気に全部を直そうとすると混乱しやすいので、まずどこでつまずいているのかを見極めて、そこから一個ずつ修正していくのが大切です。
この記事では、これまでたくさんの子どもたちを指導してきた現場の視点から、ロンダートができない原因と、側転1/4ひねりからの段階練習・壁倒立ドリル・家で練習する時の注意点までまとめてお伝えします。
お子さんの「できた!」を一緒に増やしていきましょう!
ロンダートは手首・肘・肩・腰・膝・足首に負担がかかる技です。本記事は体操教室など安全管理された環境での段階練習を前提にした一般的な解説で、医療行為・診断・治療を目的としたものではありません。
痛み・違和感・既往歴がある場合や、転倒に不安がある場合は、練習を中止し、医師または専門の指導者にご相談ください。
ロンダートができない子に多い原因と上達のコツ

ロンダートは「振り上げ・揃える・跳ねる」の3拍子の技です!
どこでつまずいているかが見えると、練習の方向がはっきりしますよ!
ロンダートと側転の違い|技の本質を理解する
ロンダートのコツを身につける第一歩は、「ロンダートは勢いのついた側転ではない」と理解することです。
動きは似ていますが、力学的な役割や動きの方向はまったく違います。
ここを混同したまま練習すると、せっかくの努力が空回りしてしまうので、最初に整理しておきましょう。
側転は「横向きで完結する」直線的な技
側転は、身体を横向きの状態で進入させ、片足ずつ順番に着地して、最後まで横を向いたまま動作が終わる技です。
前転や後転と違って身体の側面を使うため、左右のバランス感覚を養う基本の技として体操教室でも早い段階で習います。
動きは「横へ流れる」一直線のイメージで、回転半径もそれほど大きくありません。
ロンダートは「正面から入って後ろ向きで着地する」変換技
一方ロンダートは、進行方向に対して正面(縦)から入り、倒立の途中で身体を半回転ひねって、両足を揃えて進行方向と反対の「後ろ向き」で着地する技です。
横向きで完結する側転とはまったく違って、前向きの助走エネルギーを身体のひねりを通じて反転させ、後ろ方向へのエネルギーに変換する役割を持っています。
「前進力を後方への跳躍力に変える装置」というイメージが近いです。
ロンダートは後方系技への「入り口」
体操教室のカリキュラムでは、ロンダートは側転の次の段階として位置づけられていて、その先にはバク転や後方宙返りといった後方系の技が続きます。ロンダートが上手にできるようになると、後方への勢いを自然に作れるようになるので、バク転に進んだ時に「ゼロから後ろに跳ぶ怖さ」を感じにくくなることがあります。ロンダートは単独で完結させる技ではなく、次の跳躍につなげる「助走装置」として捉えると理解が進みます。
「縦に入って、後ろ向きに出る」が合言葉
お子さんに伝える時は、「縦に入って、半回転して、後ろ向きで両足同時に着地する」という流れをまずは口で言えるようにしてもらうと、頭の中で動作のイメージが整理されやすくなります。
最初の段階で技の本質をつかんでおくと、後で細かなコツを学ぶ時にも、それぞれが何のためにあるのかが理解しやすくなります。
ロンダートは「速い側転」ではなく「向きを変える技」です!
この違いを理解するだけで、練習の質がぐっと変わりますよ!
足が振り上がらない原因と助走・ホップのコツ

体操教室で「ロンダートが安定しない」と相談される子に多いのが、「後ろ足の振り上げが弱い」パターンです。
手はついたものの、後ろ足が真上まで上がりきらず、倒立姿勢を経由できないまま中途半端に着地してしまう状態ですね。
原因は助走とホップにあるケースが多いので、ここから整理していきましょう。
助走のスピード不足が振り上げを弱くする
振り上げがうまくできない原因の一つに、助走のスピード不足があります。
ロンダートは助走の水平方向のエネルギーを、足の振り上げによる回転エネルギーに変える技なので、入り口のスピードが遅いと振り上げる力もそのまま小さくなりがちです。
ただし、振り上げが弱くなる原因はスピードだけではなく、手の支持力・倒立姿勢のクセ・恐怖心・練習環境なども関係します。
まずは指導者のもとで、お子さんに合った原因を見極めてから対処していくのが安全です。
ホップは「高く」ではなく「低く遠くへ」
助走の最後に行う予備跳躍を「ホップ」と呼びます。
少し重心を下げ、両腕を後ろから前方へ振り上げるように跳ぶ動きで、立ち幅跳びの踏み切りに近い動作です。
ここでよくある誤解が「高く跳ぼうとする」ことなのですが、高く跳ぶと前へ進む力が弱まってしまい、振り上げも弱くなってしまいます。
ホップは「低く・遠くへ・速く」を意識するのが基本です。
空中で足が前後に開かれた状態を作り、片足から着地して、そのままもう一方の足を前へ大きく踏み出していくと、振り上げに使えるエネルギーが残りやすくなります。
振り上げる足は「真上」を目指す
手をついた瞬間、後ろにある足を一気に真上に向けて振り上げます。
この時、足が斜め前に流れたり、横に開いたりすると、倒立姿勢が崩れてしまいます。
「天井を蹴るように、足を真上にビュッと振り上げる」というイメージを持ってもらうと、振り上げ方向が安定しやすくなります。
練習の段階では、振り上げ足のつま先まで意識して伸ばすと、足全体の軌道がきれいに揃ってきます。
怖さがある時は、補助のある環境で段階的に慣れる
振り上げが弱いお子さんは、無意識のうちに勢いを抑えてしまっていることがあります。
「失敗したらどうしよう」「怖いな」という気持ちは自然なもので、それ自体は悪いことではありません。
ただ、怖さが強い状態で無理にスピードを上げると、手の付き方や着地が崩れてケガにつながることがあります。
スピードは段階的に身につけていくものなので、最初は体操教室など補助のある環境で、短い助走・ゆっくりめのスピードからフォームを保つ練習を重ねていきましょう。
慣れてきたら少しずつスピードを上げ、振り上げの感覚を育てていく流れが安全です。
助走→ホップ→振り上げの一連の流れは、エネルギーを途切れさせないことが何より大切です。
ホップで低く遠くへ跳んで、足を真上にビュッと振り上げる。この2つがつながると、足の振り上げが一気に安定しやすくなります。
「低く遠くへ・足は真上に」がホップと振り上げの合言葉です!スピードは補助のある環境で、少しずつ育てていきましょう!
「低く遠くへ・足は真上に」がホップと振り上げの合言葉です!
スピードは補助のある環境で、少しずつ育てていきましょう!
二手目の手の向き|安全と反発を生むコツ

ロンダート特有のコツとして、とても大切なのが「二手目の手の向き」です。
側転と同じ感覚で両手を平行に置いてしまうと、ロンダート本来の動きにつながらないだけでなく、手首や肘を痛める原因にもなります。
少し細かい話ですが、ここは安全のためにも大事なポイントです。
ロンダートの両手は「Tの字」に置く
ロンダートでは、両手を「Tの字」のように配置します。一手目(進行方向側の手)は側転と同じく、指先を進行方向に向けて接地します。
問題は二手目(奥側の手)です。こちらは指先を進行方向ではなく、自分側(内側)に向けて置くのが基本です。
一手目の延長線上に対して、二手目が直角に近い形になるイメージで、上から見るとちょうど「T」の形になります。
二手目を内側に向ける1つ目の理由|手首・肘の保護
二手目の指先を進行方向にまっすぐ向けたまま接地すると、体重が乗った瞬間に肘関節が後ろ側に強く反らされやすくなります。
これを過伸展(ハイパーエクステンション)と呼び、関節や靭帯にケガのリスクが高まる動きです。
指先を内側に向けると、前腕と肩のラインが整いやすくなり、手首・肘への負担を軽減しやすくなります。
「手首・肘の負担を減らしやすくする向き」と覚えていただくとわかりやすいです。
ただし、手の向きだけでケガが防げるわけではないので、痛みや違和感が出る場合や肘が反りやすいお子さんは、練習を中止して指導者に確認してもらいましょう。
二手目を内側に向ける2つ目の理由|床を強く押し返すため
もう一つの理由は、床を押し返す力を使いやすくするためです。
指先が内側に向くことで、肩から手首までのラインが安定しやすくなり、押し返しの力が逃げにくくなります。
後の段階で「スナップダウン」と呼ばれる押し返しを行う時にも、この土台が効いてきます。
ただし、強く押すことよりも、肘を反らせすぎず安全に身体を支えることを優先してください。
逆に二手目が進行方向に向いたままだと、押し返しの方向がずれて、最後のジャンプにもつながりにくくなります。
「ハンドル切るみたいに、奥の手を内側へ」
お子さんに伝える時は、「奥の手は、自分の方に向けて指先を回そうね」といったイメージで言い換えると伝わりやすいです。
最初は床に印をつけて、手の位置を視覚化してあげるのも効果的です。
手の向きが毎回ズレてしまう場合は、マットの上にまっすぐ貼れる体育用ラインテープで一手目・二手目の位置を見える化してあげると、子どもにも伝わりやすくなります。
倒立をしてから手の向きを変えるのは難しいので、手をつく段階で正しい向きを作る練習を、ゆっくり何度も繰り返しましょう。
二手目の向きは「安全」と「反発」の両方に関わる大切なポイントです!
「Tの字・内向き」を最初に覚えてしまえば、その後の上達がスムーズですよ!
空中で足が揃わない原因と視線・体幹のコツ

体操教室で多い2つ目のつまずきが、「空中で両足がうまく揃わない」パターンです。
倒立姿勢に入った瞬間に、両足が開いてしまったり、片足だけが先に下りてきたりして、ピタッと揃った形にならないお子さんが多いです。
原因は視線の置き方と、体幹軸の作り方にあります。
視線を「両手の間」に固定する
足が揃わない時、まず疑ってほしいのが視線の位置です。
倒立姿勢の途中で顎を引きすぎて胸の方を見てしまうと、背中側の筋肉の張りが抜けてしまい、腰が折れたりお尻が落ちたりする姿勢になります。
これが連鎖して足の開きや崩れにつながるのです。
足を上げたら「両手と両手の間(床)を見る」ことを徹底すると、頭の位置が安定し、体幹軸が一直線に保ちやすくなります。
頭から足先まで「一本の棒」のイメージ
体幹軸を作る時は、頭頂部から足先までが一本の棒になっているようなイメージを持つことが大切です。
腰が反りすぎても、お尻が落ちても、軸が崩れてしまいます。
お腹に軽く力を入れて、胸はわずかに張り、背中側の筋肉でしっかり身体を支える感覚を覚えていきましょう。
お子さんには「身体をピンと一本の鉛筆みたいに伸ばすよ」と伝えると、イメージしやすいことが多いです。
「早めにピタッと揃える」意識
足を揃えるタイミングは「足が真上を通過する瞬間」が目安です。
タイミングが遅れると、遠心力で足が外側に開いてしまい、その後で揃え直そうとしても間に合いません。
「足が上に来る前に、ピタッと揃える準備を始める」くらいの早めの意識でちょうど良いです。
両足の太もも・ふくらはぎ・足首までをきゅっと寄せて、つま先までまっすぐ伸ばす感覚を持ちましょう。
家ではなく教室の壁倒立で軸の感覚を養う
足の揃えは、ロンダート単体の練習よりも、壁倒立を使って静止した状態で軸を作る練習の方が、感覚をつかみやすいです。
詳しい方法は後の壁倒立の項目で説明しますが、ロンダート本番で足を揃えようとしても、瞬間の動きの中では意識が追いつきません。
普段の倒立で「一直線・足を揃える」感覚を体に染み込ませておくと、ロンダート中にも自然に再現できるようになっていきます。
家で行う場合も、ロンダート本体ではなく壁倒立や四つん這いドリルなどの補助練習に留め、壁倒立の床環境を整えやすい折りたたみ式の体操マットを使う場合も、必ず保護者が見守れる範囲で行いましょう。
「視線・軸・タイミング」の3つが揃うと、空中で足がきれいに揃うようになります!
普段の倒立で軸を作っておくのが近道です!
着地でジャンプできない原因と直し方
体操教室で多い3つ目のつまずきが、「着地のあと、最後のジャンプにつなげられない」パターンです。
両足は揃って着地したものの、そこで動きが止まってしまい、上に跳ね上がる勢いが出ない状態ですね。
原因は着地直前の手の押し返しと、着地時の重心の位置にあります。
着地のジャンプを生むのは「スナップダウン」
ロンダートの着地ジャンプは、足の力だけで生まれるものではありません。
両足が床に着く直前に、肩で床を押し返すようにして上半身を起こす動作が大切で、これを「スナップダウン」と呼びます。
手首だけで強く弾くのではなく、肩・腕・肩甲骨を連動させて押し返す感覚が基本です。
肘を伸ばしきらず、肩甲骨周りをバネのように使うと、上半身が無理なく持ち上がりやすくなります。
手首や肘に痛み・違和感が出る場合は、押し返しが手だけに偏っているサインなので、いったん練習を中止して指導者に確認してもらいましょう。
着地は「つま先(母指球)」重心が基本
着地時の重心の位置はとても重要です。
後ろ方向への勢いを持ったまま着地するため、もしかかとからドンと落ちてしまうと、後方への力を支えきれず、後ろに転倒するリスクが上がります。
「母指球付近から柔らかく受ける」意識を基本に、ふくらはぎとアキレス腱のバネを使って、地面の反発を上に逃がしていきましょう。
同時に、膝と股関節を軽く使って衝撃を吸収することも大切です。
バランスを崩しそうな時は、無理にジャンプへつなげず、両足でしっかり止まる選択も覚えておいてください。
腕は下げず「バンザイの高さ」をキープ
着地後にすぐジャンプにつなげるには、腕の位置も大事です。
着地と同時に腕を下げてしまうと、次のジャンプの時に再び腕を振り上げる動きが必要になり、勢いが切れてしまいます。
着地の瞬間も腕は床と平行よりも上、バンザイに近い高さに保つと、そのままの勢いでジャンプにつなげやすくなります。
バク転や後方宙返りに繋げる時はもちろんのこと、単発のロンダートでも、腕を上げて着地した方が姿勢がきれいに見えます。
「ドンッ・ピタッ・ピョン」のリズムで覚える
子どもに伝える時は、「肩で床を押す→足がピタッと着く→そのままピョンと跳ぶ」というリズムを声に出して練習するとわかりやすいです。
動きが分解されているように感じますが、実際にはこの3つは一瞬で連続して起きる動きで、リズムの「間」が長いとジャンプの勢いが消えてしまいます。
体操教室では、補助の先生がリズムを声で出してあげながら、お子さんの神経系にこの連鎖を覚えてもらう練習をすることが多いです。
手首だけで強く弾こうとせず、肩・腕全体で押す感覚を大切にしましょう。
最後のジャンプは「やろう」と思って跳ぶものではなく、「スナップダウンと足の反発が連鎖して自然に上がる」ものです。
手の押し返しが弱いお子さんは、四つん這いから肩で床を弾くドリルを繰り返すと、押し返しの感覚が身につきやすいです。
「ドンッ・ピタッ・ピョン」のリズムを意識してみてください!足の力だけで跳ぼうとせず、手の押し返しから始めるのがコツですよ!
「ドンッ・ピタッ・ピョン」のリズムを意識してみてください!
足の力だけで跳ぼうとせず、手の押し返しから始めるのがコツですよ!
ロンダートの軌道が斜めになる時の対処

ロンダートで意外と多いのが、「着地点が助走ラインからズレてしまう」「身体の向きが斜めになる」といった軌道の問題です。
せっかく一通りの動きができていても、進行方向に対してまっすぐ抜けられないと、次の技に繋げる時にも影響が出ます。
原因と対処を整理しておきましょう。
軌道が曲がる主な原因は「推進力不足」と「ひねり不足」
軌道が曲がる原因の一つに、前方への推進力不足があります。
前向きのエネルギーが足りないと、回転中に身体が遠心力に負けて横に流れがちです。
もう一つ多い原因が、空中でのひねりが180度に達していないことです。
手と体重の移動でひねりを作る動作が中途半端だと、着地時に身体が斜めになって、後ろ向きに完全に揃わない状態になります。
ただし軌道のズレには、二手目の角度・左右差・視線・恐怖心・床環境なども関係します。ズレが大きい時は、スピードを上げる前に補助つきで原因を一つずつ確認しましょう。
「すべてを遠くへ」伸ばす意識を持つ
軌道修正の合言葉は「遠くへ!」です。
手をつく位置・足の振り上げ・着地の位置を、進行方向に向かって少し遠めに伸ばすイメージを持つと、身体全体の動きが直線的になりやすく、軌道のブレが減っていきます。
ただし、無理に遠くを意識しすぎると、手の支持が遅れて体がつぶれたり、腰が落ちて転倒したりすることがあります。
最初は補助のもとで、近すぎず遠すぎない安全な位置を指導者と確認しながら、少しずつ調整していきましょう。
二手目の角度をもう一度チェック
着地が斜めになるお子さんは、二手目の手の角度をもう一度見直してみましょう。
指先が内側にしっかり向いていないと、ひねりの誘導が弱くなり、180度の回転が完成せずに着地してしまいます。
最初の練習段階で正しく覚えていても、回数を重ねるうちにクセで角度が浅くなっていることがあるので、定期的に確認する意識が大事です。
マットの上にラインを引いて確認
軌道のチェックとしておすすめなのが、マットの上にビニールテープなどで一直線のラインを引き、そのライン上で助走から着地までを行う練習です。
軌道のズレを確認したい時は、助走から着地までの中心線を作れるラインテープを1本貼っておくと、手や足がどこで外れているかを親子で確認しやすくなります。
手の位置・足の位置がラインに対してどう乗っているかを目で見て確認できるので、ズレの原因が一目で分かります。
体操教室ではこの方法で「ライン外し」をしているお子さんに気づいてあげることが多いです。
動画を撮ってあとから見返すのも効果的なフィードバックになります。
横から全身が入るように撮るなら、フォーム確認用に高さを調整できるスマホ三脚があると、視線・足の開き・着地位置を見返しやすくなります。
軌道修正のキーワードは「遠くへ」と「二手目の角度」です!
ラインを使った練習で、自分のズレを目で確認できるようにしてあげましょう!
ロンダートを段階的に上達させる練習法

ここからは、教室で実際に行っている段階練習と、家で気をつけたい環境のポイントをご紹介します!
焦らず一段ずつ進めていきましょう!
側転1/4ひねりから始めるロンダートの練習順
ほとんどの体操教室では、ロンダートをいきなり練習させることはしません。
まずは側転の1/4ひねりで「体の向きを変える感覚」を養い、その段階で二手目の手の向きもしっかり覚えるのが、現場での標準的なステップです。一つずつ整理していきます。
ステップ1|まずは普通の側転を安定させる
ロンダートの土台になるのが、普通の側転です。
手・足・体重移動の感覚が身についていないと、ひねりを加えた時に動きが崩れやすくなります。
まずは助走なしの側転からスタートし、両手を順番にしっかり置いて、片足ずつ着地できるようになるまで丁寧に練習します。
背中が丸まっていないか、腰が折れていないかも、この段階でチェックしておきましょう。
側転の上達のコツを知りたい方は『側転のコツ完全版!きれいに回る練習法とできない原因をプロが徹底解説』の記事をご覧ください!
ステップ2|側転1/4ひねりで「向きを変える」感覚を養う
普通の側転が安定したら、次は「側転1/4ひねり」に進みます。
これは、側転の途中で身体を90度ひねって、最後は進行方向に対して横ではなく、半分後ろに近い向きで着地する技です。
ロンダートは合計180度のひねりですが、いきなり180度を作るのは難しいので、まずはその半分の90度を体感する練習からスタートします。
この段階で二手目の手の向き(指先を内側に)も同時に覚えてもらうと、後でロンダートに進んだ時に手の使い方で迷わなくなります。
ステップ3|ロンダート(180度ひねり)に進む
1/4ひねりの感覚がつかめたら、ようやく180度のひねりに挑戦します。
両足を空中でピタッと揃え、後ろ向きで両足同時に着地する形を目指します。
最初は補助の先生に支えてもらいながら、手の向き・足の振り上げ・着地姿勢を一つずつ確認していきます。
スピードを最初から出すと崩れやすいので、ゆっくりめのスピードでフォームを優先する練習からスタートするのが基本です。
ステップ4|助走をつけて連続性を高める
静止状態からのロンダートが安定してきたら、助走→ホップ→ロンダートの連続動作に進みます。
助走は最初から全力にせず、ゆっくり走る→中速→全力という形で、フォームを保ちながら徐々にスピードを上げていきましょう。
各ステップに焦らず時間をかけることが、結果的に最短ルートになります。
お子さんの様子を見ながら、無理のないペースで進めてあげてください。
「側転 → 側転1/4ひねり → ロンダート → 助走つきロンダート」の4ステップが、教室でも実際に使われている王道の進め方です。
一段スキップすると後で戻ることになるので、面倒に感じても順番に進めてあげるのがおすすめです。
段階を飛ばすと、結局どこかでつまずいて戻ってきます。
1/4ひねりの段階で二手目の向きを覚えるのが、後々ラクになる近道ですよ!
壁倒立で一直線の軸を作るロンダート基礎ドリル

ロンダートで足が揃わない・空中の姿勢が崩れる原因は、「倒立姿勢の軸が体に入っていない」ということが多いです。
これを補う一番の基礎ドリルが、壁倒立です。倒立がきれいに作れる子は、ロンダートの空中姿勢も整いやすい傾向があります。
壁倒立で「頭〜足先の一直線」を体に覚えさせる
壁倒立は、壁に向かって倒立をして、足を壁にもたれさせる練習です。
手首・肩・腰・膝・足先までが一直線に並ぶ姿勢を、静止した状態で体に覚えさせるのが狙いです。
動きの中では意識しにくい「軸の感覚」も、壁倒立なら時間をかけて確認できます。
ただし壁倒立も、手首・肩・首に負担がかかる動きです。初めて行う時は、指導者や保護者の見守りのもと、マットを敷いた安全な場所で取り組んでください。
勢いよく蹴り上げず、最初は数秒からスタートし、怖さや痛みがある時は無理に長く保たず中止しましょう。
頭が前に出ないように注意する
壁倒立でよくあるのが、頭が前(壁側)に突き出てしまう姿勢です。
頭が前に出ると、骨盤が後傾してお尻が落ち、ロンダートに繋げた時の「膝の曲がり」や「腰折れ」のクセがついてしまいます。
耳・肩・腰が一直線になる位置に頭を保つことを意識して、背中側の筋肉でしっかり身体を支える感覚を養いましょう。
身体機能のセルフチェック
ロンダートを安全に取り組むためには、ある程度の基礎的な身体機能が整っていることが望ましいです。
あくまで指導者が安全に進めるための参考として、
- 前転で自力で起き上がれる
- 壁倒立をしばらく保てる
- 肩関節が真上まで伸びる
- 背中を後方に反らせる柔軟性がある
- その場ジャンプの着地を安定させられる
といった目安があります。年齢や体格によって差が大きいので、合否判定ではなく、お子さんの状態を確認するためのチェックポイントとして使ってください。
明らかに苦手な項目があれば、そこから補強していく方が安全です。
反発感覚を養う「四つん這いポンッ」ドリル
ロンダートのスナップダウン(手の押し返し)の感覚を養うドリルとして、四つん這いの状態から両手で床を弾くように押すドリルもおすすめです。
肘の屈伸ではなく、肩甲骨を上げ下げするような動きで床を「ポンッ」と弾きます。
この感覚が、ロンダート本番で上半身を一気に持ち上げる力につながります。
動きそのものは小さいので、初心者の段階から取り組みやすい基礎ドリルです。
「壁倒立で軸を作る・四つん這いで反発を養う」の2つの地味なドリルが、ロンダートの空中姿勢と着地ジャンプを支えますよ!
「壁倒立で軸を作る・四つん這いで反発を養う」の2つの地味なドリルが、ロンダートの空中姿勢と着地ジャンプを支えますよ!
ロンダートを家で練習する時の注意点

「家でもロンダートを練習させたい」と思われる保護者の方は多いのですが、結論からお伝えすると、ロンダート本体の練習は基本的に家ではしない方が安全です。
手首・肘・足首への負担が大きく、十分なマット環境がない場所で練習すると、ケガのリスクが高まるからです。
家での練習について、現場の視点で線引きをお伝えします。
家でロンダートをしない方がいい理由
ロンダートは、手をついて倒立姿勢を経由する技なので、手首と肘に体重が一気にかかります。
さらに着地時にはつま先重心で受け身を取らなければならず、足首にも瞬間的な衝撃が走ります。
フローリング・畳・コンクリート・アスファルトといった硬い面では、手首や足首を傷めるリスクが高まります。
また、家具の角や壁が近くにあると、空中で軌道がズレた時にぶつかってしまう危険もあります。
マットがあっても、ロンダート本体は条件つき
厚手のマットや、エアートランポリンのようなポッピングマットがあったとしても、それだけで自宅練習が安全になるわけではありません。
ロンダート本体の練習は、
- 助走・手をつく位置・着地・転倒の範囲まで含めた十分なスペース
- 周囲に家具・壁・段差がない環境
- 保護者または指導者の見守り
- お子さん本人が側転を安定して行えること
これらが揃って初めて検討できる条件です。
少しでも不安がある場合は、家ではロンダート本体を行わず、壁倒立や四つん這いドリル、側転など、リスクが低い補助練習にとどめましょう。
外で練習する時はコンクリートを避ける
公園や庭で練習する場合も、コンクリートやアスファルトは絶対に避けてください。
手首・足首・肘への負担が大きく、ケガに直結します。
芝生やゴム製の柔らかい床面など、凹凸や異物がなく、滑りにくい場所を選びましょう。
砂場は柔らかく見えますが、足場が不安定だったり異物(小石・ガラス片など)が混ざっていたりすることがあるため、ロンダート本体の練習場所としては慎重に判断してください。
外でも周囲の安全確認は欠かせません。人通りが多い場所や、遊具・ベンチが近い場所は避け、十分なスペースのあるエリアで行うのが原則です。
体操教室の練習を「主」、家を「補助」に
ロンダートは、専用のマット・補助の先生・段階的なカリキュラムが揃った体操教室で習得するのが、もっとも安全で確実な方法です。
家での練習はあくまで補助的な位置づけと考えて、教室で習った動きの感覚を忘れないように軽く確認する程度にとどめておくのが現実的です。
「家で完璧に仕上げる」ではなく、「教室で身につけたものを家で軽く反復する」というスタンスがおすすめです。
フローリング・畳・コンクリート・アスファルトでのロンダート練習は、手首・足首・肘のケガリスクが高いので避けてください。
マット・ポッピングマットがあっても、十分なスペース・周囲の安全・見守りが揃わない場合は、家でロンダート本体は行わず、壁倒立や側転などの補助練習にとどめましょう。
痛みや違和感が出たら、すぐに中止して医療機関にご相談ください。
家での練習は「環境+見守り+本人の習熟度」が揃って初めての話です。
条件が揃わない時は、無理せず教室での練習に集中しましょう!
ロンダートのよくある質問(FAQ)
まとめ|ロンダートのコツと続けるポイント
最後まで読んでいただき本当にありがとうございます!
ここまで、ロンダートのコツを、3つのつまずき(足の振り上げ・両足揃え・着地ジャンプ)・二手目のTの字配置・視線と体幹軸・スナップダウン・軌道修正、そして側転1/4ひねりからの段階練習・壁倒立ドリル・家での注意点まで多角的にお伝えしてきました。
改めて大切なポイントを振り返ると、ロンダートは「3つのつまずき」を一つずつ整えていくことで、上達のきっかけを作れる技だということです。
取り組むうえで意識していただきたいのは3つです。
1つ目は「ホップは低く遠くへ、足は真上にビュッと振り上げる」こと。助走のスピードを落とさない勇気が、振り上げの強さにつながります。
2つ目は「視線は両手の間、頭〜足先は一本の棒」。空中姿勢の崩れと足の開きは、視線と体幹軸を整えることで一緒に直っていくことが多いです。
3つ目は「ドンッ・ピタッ・ピョンのリズムで、つま先重心・腕は上げたまま」。最後のジャンプは足だけでなく、手の押し返しから始まります。
練習の進め方は、教室の段階練習に沿って「側転 → 側転1/4ひねり → ロンダート → 助走つきロンダート」と一段ずつ積み重ねるのが王道です。
1/4ひねりの段階で二手目の手の向きをしっかり覚えておくと、後の段階で迷わずに済みます。
ロンダート本体やバク転につなげる練習は、原則として体操教室など専門指導者のいる環境で取り組みましょう。
家ではロンダート本体を無理に行わず、マットがある場合でも壁倒立や四つん這いドリルなどの補助練習を中心にするのが安全です。
手首・足首・肘に違和感や痛みが出た場合は、すぐに中止して医療機関にご相談ください。
ロンダートは、バク転や後方宙返りといったその先のアクロバット技への入り口でもあります。
一見複雑に見える技ですが、つまずきポイントが明確で、段階練習がしっかり用意されている技です。
「うちの子にできるかな」と諦めず、教室の先生と相談しながら、お子さんのペースで一段ずつ進めてみてください。
お子さんの「できた!」の笑顔が増えるよう、僕も心から応援しています!
本ブログで紹介している練習方法やストレッチは、これまでの指導経験に基づく効果的なアプローチですが、すべての方への効果や安全性を完全に保証するものではありません。
ご自宅で練習される際は、周囲の安全(家具の配置や滑りやすい床など)を十分に確認し、クッションやマットを敷くなど、ケガの防止に努めてください。
また、ご自身やお子様の体力・体調に合わせて、決して無理のない範囲で行ってください。
練習中に痛みを感じた場合は、すぐに中止してください。
首・背中・腰・手首などに持病がある方や、過去に痛めた経験がある方は、練習を行う前に必ず医師にご相談ください。
なお、本ブログの情報を用いて実践された結果生じたケガ、事故、物的損害等につきましては、本ブログおよび筆者は一切の責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。
また、本記事で触れている運動能力・姿勢・柔軟性・集中力・自己肯定感といった心身の発達面での効果や、技の習得・上達時期に関しては、お子様の個性・発達ペース・練習環境・ご家庭でのサポート状況などによって大きな個人差があり、すべての方に同じ効果を保証するものではありません。記載の年齢目安や期間の目安も一般的な傾向としてご参照いただき、お子様ご自身のペースを最優先に判断していただけますと幸いです。
本記事内の画像はすべてイメージ画像であり、実際の指導風景や特定の個人を示すものではありません。フォームの正確性については本文の解説をご参照ください。
安全第一で、ご自身の責任のもと楽しく練習に取り組んでいただければ幸いです。
